
池田大介×町田翔 二人展
2019年4月18日~22日
11:00~19:00
IN MY BASKET
http://www.inmybasket.net/東京都世田谷区玉川田園調布2-7-18
(池田さんの在店は18日)
3年ぶりにIN MY BASKETさんでの展示です。
今回は、池田大介さんのヘリンボーンの器にあわせて。
池田さんはヘリンボーンで大人気の作家さんで、今回ご一緒させていただけることはとても光栄なことです。
引き合わせてくださった店主さまに感謝申し上げます。
池田さんの器は、dmでみるかぎりとても現代的な雰囲気ですが、ご自身の㏋などを拝見するに、三島手の伝統を生かした作品は時代をこえていく美しさをまとっていて、はっとさせられます。
独り身のころと違って、ひょいと移動できないため、今回はお店にはいけず、器を拝見することが叶わないことはとても残念です。
ぜひ皆さんは会場で実物にふれてくださいませ。
カトラリーは、定番スプーン、フォークに加え、今回は拭き漆のものもいつもより多めに用意しました。
珍しく久々に、トレー類が少しだけあります。
ここ数年こちらのお店でじわりじわりとリピーターを増やしているのは漆のレンゲ。
デザインを改良したばかりなので力がはいっています。
画像の中心のものは、小サイズでちょこっと彫刻入りのおめかし仕様。
漆には抗菌作用があるので免疫力の低いお子様やご年配の方にもいいんですよ。
画像にはちゃんと写っていないですが、韓国のスッカラを元につくった「漆のフリースプーン」は、たぶん4年ぶりの復刻。
これは、私も日々の食卓で愛用しているスプーンですが、スケジュールや塗り作業の都合もあって、気づけばお蔵入り状態になっていました。
テーブルウェアにまるでこだわりのない実兄がこれを気に入っていて、もう一本ほしいと言うので、作るときを探していたのですが、今回、池田さんの器には漆もいいかもしれないと思い、この展示の機会に制作することができました。
制作をはじめる数日前に、別のお店から、漆のフリースプーンの塗り直しの依頼がありました。
まるで示し合わせたかのようなタイミングで2本が私の手元に戻ってきました。
おそらく2015年の制作のもの。スプーンの先端が擦れて木地が見える状態になっていたものを、塗りなおしてつやつやに!漆は時間がたつほどに硬度と透明度が増すので、作った当時よりも透けて見えます。そして硬度が増した塗膜を磨いた上に新しい漆の膜がのると、つやつやというより「うるうる」な仕上がりになりました。
長く愛用していただけることは、本当にありがたいことです。
毎度たくさん準備できればもっといいんですが…
今回もだれかのお気に入りの一本になりますように。
すっかり遅れてしまったdmハガキを今日中に発送できるように
いまから、値札つけ、梱包、宛名、発送、がんばります。
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4/16
無事発送できました。
当日までにすこし追加制作します。
池田さんの象嵌に触発され柿渋染の彫刻匙を製作しました。
以前から、ぼんやりと頭のなかにあった形でしたが、今回、その思いが形になりました。
ただ、彫りをいれるよりも、柿渋で古色がつくことでメリハリがでて、単純だけど楽しい模様。
まだまだ未熟な出来ですが、たとえば古代人が初めて、木に彫りをいれてみよう!と思い立ったときがきっとあるように、稚拙だけれどパワーのあるような、プリミティブな造形に近いものができたんじゃないか。なんて割と自画自賛しています。
4本しかないので、初日までにもう少し増やせるか…
